鷲嶺の水穴

伊勢の奥地に口を開けた神秘の洞窟
果たして神に逢えるか

 




所在地:伊勢市矢持町
アクセス:伊勢市駅より県道南島線・サニーロード経由で南勢町五ヶ所方面に向かい、

横輪口を左折5km下村の集落より林道1km、山道を徒歩30分

        

                        
                    

「穴があったら入りたい」とはよく言ったもので、          
今まで生きてきた中で何度も
そういう顔から火の出るような恥ずかしい経験をしてきた。
特に酔っ払った次の日などはシャベルを持ち出したくなることがママある。


どうしてひとはそんなに穴に入りたがるのだろう?
という疑問を 検証するために
伊勢のもう一つの聖なる山「鷲嶺」の水穴に行ってきた。

シュウレイと読む伊勢の第二の山(548m)は
○○岳××山といった呼称がつかず、ただ「鷲嶺」と呼ぶのもなんか不思議な気がする。
丸い山容が多い伊勢の山々の中で矢持の集落から見上げる鷲嶺は
いかにもその名のとおりいかめしい顔をしている。

そしてその中腹に水穴は存在する。

伊勢のチベットのような矢持地区は その昔、平家の落人が隠れ住んだ里でもあり
ぼくの 母方のおじいちゃんの出身地でもある。
そう思うと水穴がなんか身近な存在に感じられる。

実はここを訪れるのは生まれて3回目である。
一番最初は3歳の時父母に連れられて行った。
父は何人かの友達と懐中電灯とロープを持って穴の奥に入り
それっきり帰らぬ人となった(うそ)
ぼくも入りたがったが、母が 「この洞窟には龍がいる」というので
怖くて入れなかった。

              

 

 

 

 

 

 

 

 

それから7年後、
小学校3年になったぼくは 父に連れられ小学生数人で
念願の水穴の奥に入る事が出来た。
穴はどこまでも続き、終わりが無かった。
腹ばいになってしか入れない狭いところや
滝が落ちる2階建ての家ぐらいの広間なんかがあったように思う。
体操服がどろどろになった 。

昔、大学生がここで遭難して死んだ、と言う話もそのときに聞いたが
不思議と怖いという気持ちは無かった。
それよりもその時のヌメヌメした洞窟の岩の感触というのが
その後 ずっと心のどこかにあり
ときどきそれが意識の表面に上がってきて
洞窟を思い出すとなんとなく癒されるということがあった。

 

                           

洞窟を心に秘めて25年が経った。
インターナショナルビジネスマンとなったオレ〔!〕は
友人の小学生を連れてに三たび洞窟に足を運んだ。
国際経済のルピー・バーツの荒波に
もまれつづけていたオレはその場の空気がなんだか
清浄な気配に包まれているのを感じた。
20世紀からタイムスリップして縄文時代に戻ったような気分だった。


カミの世界だ。それもなんとなく「いらっしゃい」て感じの女性的な感じがするぞ。
母性的といったほうがいいかもしれない。
なるほどぼくらは生まれてくる時に産道と言う穴をとおって生まれてくるし
SEXだって同じ部分で営まれる。
それはいのち、ということに関係あるらしいぞ。
とすれば、 鷲嶺の水穴はまさにカミの産道である。
宇宙のおかあさんの懐に抱かれているようなそんな気がした。

その日からぼくはスプーンが曲げられるようになった。
手でおもっきり力いれてだけれども。

          

ΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨ

 

鷲嶺の水穴はこの世界ともう一つの世界を結ぶトワイライトゾーンです。
具体的な神秘体験や怪奇現象が起こったわけではありませんが
水穴の前に立つとある種のエネルギーといったものが感じられる気がします。
それは神道やキリスト教・仏教といったもっと以前の
我々がまだ言葉を持ってなかった時代に感じた
超越した存在、といった概念に近いもの、
「2001年宇宙の旅」の映画で出てきたあの謎の石板のようなものではないでしょうか。

ここはほんとに聖地です。 是非一度訪れてみてください。
穴の中に入ってみてカミの体温を感じてみてください。 ある種のパワーが得られるかもね。


穴から外を見ると杉の林

 

 

 

 

 


穴の入口

鷲嶺の水穴への行き方

伊勢自動車道なら玉城インター降りて、サニーロードを南勢町・五ヶ所方面に走る。
伊勢市駅からなら県道南島線を経由してサニーロード
を南勢町・五ヶ所方面に走る

横輪の信号を左折。そば屋まで行ったら行き過ぎ。

いくつかの集落を過ぎて10分ほど走る。鷲嶺の山が見える下村地区に。
平家の里の赤い看板を 目印に左折。みどり保育園まで行ったら行き過ぎ。

舗装してあるさらに狭い農道を走る。すぐ林道に変わり、舗装が尽きるまで
5分ほど走る。4−5台分の駐車スペースがある。

ちいさな橋を渡り、雑木林の中を行く。途中に石垣があったり、沢の流れに沿って歩き

沢を渡る。標識が出ているので迷う事は無い。

最後は急な上り坂。杉の植林の林をあえぎ登る。ロープが貼ってあるので
それを頼りに10分ほど登ると、やっと到着。駐車場から約30分。

             

   入り口から2-3mはいったところ

 

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