2018.9.17  月曜日 15時



夕べは苦しそうに息をはあはあして

手をふりまわし

目を向いて 

口を開き

あがあがと何かを訴える。

その形相がものすごくこわい。

まさに必死。

受容受容。と

言い聞かせながら



ベッド脇から

右手をにぎり

左手で

額に手をやって


光の方にまっすぐいくんやで

何の心配もいらんから

ぼくらはいつもあんたのことを思ってるよ。

大丈夫よまっすぐ光の方に

充分生きたから

大きな仕事をしたよ。

素晴らしい人やあなたは

たくさんの人があなたのところに来てくれたよ

あなたを祝福してくれてるよ

みんなあなたのことが大好きやよ。

おつかれさま。

そしてありがとう。


あとはまかせて



夜通しオールナイト

ベッド脇に座って

朝がきた。

空気が密に詰まったような

なんとも言えない夜だった。


吸痰も10回以上。


もう最後だと思って

朝になって

家族を呼んだけれど

容体は落ち着いた。


全然眠れずに

ものすごく疲れたし

恐かった。

しずこさんも全然寝ていない。


昨日もお昼ずっと起きてたのに

夜も寝ていない。

ユキちゃんが来てくれたので

ちょっと寝かせてもらった。

家に荷物を取りに帰って

戻ってまた寝た。

ユキちゃんは寝ている間に

いなくなっていた。


今日がその日か

今日がその日かと

毎日

戦々恐々をしながら

過ごしている

かなり疲れてきた。

これが看取りというものか。



22時。

今日はずっと寝てくれている。

夕方、近所の方が様子を見に来てくれた。

その方も独り暮らし

わたしらは孤独死や。

ロミオさんはこうやって

自宅で看取られて

しあわせや。


余りに疲れたので

どうしようもないやるせない気分になっていたが

いまも若干そうであるが

美味しいごはんをつくろう。

と思って

野菜を切って炒めて

シンプルなご飯をつくって食べたら

ちょっと気分が浮上した。


うえのさんが

ロミオの大好きな 薔薇をたくさん届けてくれた。

ありがとうございます。





看取り日記