2018.8.21

倒れた時、日赤で
看護師さんに
声をかけてあげてください。

と言われて


ユキちゃんは
「お母さん、お母さん」

と呼びかけていた。


で、はた。と困った。


なんて呼びかければいいんだろう?

お母さん、なんて呼んだことないから即却下。

ロミオさん、でもないし

なあ。とか、あのー。とか、すみません。

とか呼びかければいいんだろうか?

と、ずっと考えあぐねて

結局黙っていた。

そのままストレッチャーがどこかにいってくれて
ほっとした。

この人って誰だ?

それから

今は、本名の しずこさん

と呼びかけることに決めて

しずこさん。と呼びかけている。

病院に行くと

タオルをかけられて

だいたい寝ている。

おでことほっぺとあごにタッチして

手を握った。

ものすごい力で握り返してきた。

やはりすごいチカラがある。

鼻は絆創膏もチューブもなくて

すっきりした。

やっぱりこっちのほうが

ずっといい。

今日は長い間、手を握った。

人差し指を差し出すと

ぎゅーっと握るのは

赤ん坊の反応と同じ。


この人は赤ん坊にもどったのだとおもう。

だんだんと眠っている時間が長くなっている。赤ん坊のように。

体の姿勢も胎児のようになってきた。

時間がもどっているのだと思った。


ぼくはベッドの横につったって

しずこさんを見下ろしながら ずっと手を握りながら

デジカメで写真を撮った。

また、現像できたらアップしよう。(笑)

スマホじゃないからSD刺してしなければならない。

 

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ケアマネのオガワさんから電話があって

在宅医療で往診に来てくれるE先生が忙しすぎて
9月20日以降でないと
態勢がとれないのですよ。

ということだそうで。


そのころにはもう・いないよね。
でも退院の日はもう決まっている。
あと一週間。8月27日だ。どうするの?

退院の日は変えられないんですよね。
在宅担当医が決まらなくても退院させられるんですか?

って聞いたら

それはないです。
T病院の先生が担当してくれるそうです。

T病院の相談員のタバさんからも
フォローの電話をいただいて
とても安心した。

ケアマネのオガワさんと
T病院の相談員のタバさんはとても信頼できるので
安心できる。
だいたいケアの話だけれど
話をしていても楽しい。
自分たちの意思をちゃんと受け取ってくれて
一緒に悩んでくれるので
わかるのでうれしい。

また引き続きT病院にお世話になるほうが
ちょっといいかも。と思える。
院長はちょっと合わない感じだけど
スタッフはみなさん感じのいい人ばかりだ。


大きな病院にはソーシャルワーカーとか相談員とかケースワーカーという
お悩み相談の人がいてくれるというのがわかった。

ということで、ホッとした。

8月23日に介護支援の区分変更となり
要介護5となるだろう。おそらく。

翌24日に 相談員 ケアマネ 私 を交えて
退院後の在宅介護の相談となる。

退院したら
しずこさんはロミオにもどる。
そうして僕が泊まり込み介護をする。

と言っても
要介護多分5だから
おむつ交換のヘルパーさんも
一日何回かお願いできるそうだ。
介護ベッドもレンタルすると思う。

っていま、予想できるものはそこまでで
それ以上はどういう感じかまるで未知の世界。
ユキちゃんにも来てもらって
しっかり話と説明を漏らさずに聞こう。

夜中はさすがにヘルパーさん来てくれるわけないから
おむつ交換とかもする覚悟はできているが
本当は不安だ。
不安でもやるつもりだ。
やればまた確実に経験値が上がるから
やったほうがいいと思うが
やらずにすむのであればやらない。
一回やってみればなれると思う。


なんとかなるだろう。



看取り日記